ハイテンポで どんどん話していく 仁科さんに あんまついて行けてなくて ぼーぜんとしちゃった。 「あー、えっと… 私は並木桃だよ? ももって呼んで?」 「ももねーっ よろしく!! うちのことは 詩歩でいいよんっ」 「詩歩... うん、よろしくね! てか、友達できるか 心配だったから よかったーっ」 詩歩はかわいいし 明るいし 面白いし 私とは大違い。 入院を理由にして 逃げてる私なんてだめだめだ。 「おーい。 もも?」 「あ!ごめん。 ぼーっとしてたっ」