「もしもし?お母さん?」

『えと…その声は未緒?』
そりゃびっくりするよね




だって、

亮の
携帯電話から出てるもん


誰だよ!ってなるよね


『誰の携帯から電話してるの?』


え?

えと…


友達と言いたいけど、

一回言ってみたいんだよね…


「彼氏の携帯から…」
これ、結構恥ずかしい

亮、変な目で見んな!



『あら!彼氏となの?未緒からそういう話聞いたことなかったからねぇ…』

すんげぇテンション高いよお母さん




話を聞かないというか

そういうことがなかったのよマミー


「その、泊まってもいいかな…」


『分かったわ、いいわよ』
優しく答えてくれるお母さん


それから、準備は大丈夫って言ってお母さんとの電話を終わらせた


「亮、ありがとう」
電話中ずっとギュッて手を握っててくれていた


「帰るぞ」
「うんっ!」




亮は店長に
今日は帰ると言ったら


店長はニヤニヤしていた


あたしと亮は
亮の家へ帰った


いつものように
ヘルメットは顔、目掛けてでした


彼女にするってどうよ?