「お、おじゃましまーす・・・」
「どうせ、俺しかいねぇんだ。さっさとあがれ」
いや一応、礼儀というものをだね・・・
「一応、親に泊まるって連絡しとけ」
「( ̄д ̄)エー」
いや、もう寝てるかもしんないんだよ?
起きてるけどさ
いや、お出かけしてるかもしんないんよ?
こんな時間にするとは思わないけど
「早く」
やべえ、イライラしてるーぶふふふwwww
「・・・はいはい」
亮の背後に悪魔が降臨されておられるように怖かった
「もしもし」
『もしもし未緒!?どこにいるの!?心配してたのよ?』
嘘よ、あの人が心配するはずがないじゃない
「ごめん、お母さん今日友達の家に泊まるから』
『・・・そう。ご迷惑がかからないようにね』
お母さんが話さない間がとてもつらかった。
後ろであの人の声が聞こえるんじゃないかってびくびくしてる
「うん。それじゃあね」
電話中、ずっと全身が震えていた。
電話している時、
あたしの手をずっと亮が握ってくれたのが救い。
あったかくて、ぎゅって力が
あたしの全部を支えていた。
「ありがとう」
「あぁ」
そういってあたしの頭をぐしゃっとする。
そのぐしゃってするのはやめてほしい。