涙が次から次ぎへと溢れ出して、立ってるのがしんどくてその場へしゃがみこんだ。 静かな体育館裏にはあたしのグスングスンとすすり泣く音が響く。 でも誰かの足音がだんだん近づいてくるのもわかった、多分直也くんだ。 こんな泣いているとこ見られたくないよ。 逃げよう。そう思って立ち上がろうとした瞬間・・・ 「うわっ!!美羽?!」 あーぁ、遅かったか。 見つかってしまった 「どーした?!」 泣いているのに気づいたのか、びっくりしながらも優しく声をかけてくれる直也くん、余計涙が溢れ出た。