「なんも行動してないのに、それでいきなりつき合えるわけないやん」 ぐさぐさぐさっ。 「…分かっとったけど、もしかしたらって…」 馬鹿な期待してたな、あたし…。 梨奈の言うとおりやんな… 梨奈はあたしを慰めるように、ぽんぽんと肩を叩いた。 「まぁ、夏休みなんやし、祭りで会えるかもやん! そんときもっかい伝えてみたら?」 「…うん、頑張るわ」 ほんまは望みなんてないの、分かってるけどな。