「梨奈のバカァアっ!」 近くにあったスクバを、梨奈の華奢な身体に食らわす。 「あたし、フラれて人生最大級に落ち込んどるんやで!? 少しぐらい慰めてやあ」 「甘いわ」 梨奈はスクバを片手で受け止めながら、あたしを睨んだ。 「大体、亜稀は武井とロクに話したことないんやから、フラれるんは当然やろ」 ぐさっ。 「毎日毎日、同じクラスやのにカッコイイカッコイイ、言うてるだけやったやん」 ぐさぐさっ。