ジョセフとマリア、それとさっき知り合ったばかりの二人がワイキキビーチに辿り着いた。
「見ろよマリア。綺麗な海だ。」
「そうね。ジョセフ。なんて綺麗な海なんだろう。」
「あぁ、なんて綺麗な海!」
「ははは、やっぱり来てよかったな。ステア。」
「あー彼女はステアって言うのか。僕はジョセフ。こっちはマリアだ。お互いこの素晴らしいワイキキの地で出逢ったんだし。一緒にお話でもしよう。」
こうして四人は色んな事をお話した。
「ジョセフ。君は何をやってるんだい?」
「僕は作家だよ。シドニーロハウスって知ってるかい?」
「知らないな。何なんだ?」
「僕のペンネームだよ。僕はこの名前で色々本を出してる。マイスの休日やラーマ伝などね。まぁ、聞いても分かんないだろう。僕はまだぺーぺーさ。僕の出す本なんて書店に並んでないもん。」
「作家か。俺は映画監督だ。俺もまだ名も知られてないよ。ジョージクルーニーの冒険って知ってるかい?」
「なんか聞いた事あるな。」
「そうかい、あれ俺が手がけたんだよ。」
「凄いじゃないかカウボーイ。僕がどうやったら売れるようになるかアドバイスをくれよ。」
「俺は映画監督だからな。小説の事は分かんねえが、見るやつの立場になって考える。これがポイントだな。」
「それは僕も心掛けてるよ。でもなかなか売れないんだよね。」
そうして四人はテントを張る事にした。