「雪乃ちゃん、先に戻っててもらえる?」 「分かりました」 控室に戻る雪乃ちゃんを見届け、俺は悠斗を探しに会場付近に戻った。 さっきまで楽しそうに俺らを見ていた悠斗だけど、婚約パーティーに来てくれたことには礼を言いたい。 悠斗帰ったのか? しばらく探したが見つからず、控室に戻ることにした。 また学校で会えるからいいか…。 「婚約、おめでとう」 「ありがとうございます」 雪乃ちゃんの控室から男の声が聞こえてきた。