「いいよ。それに俺もごめんね?一人で先に帰らせたりして」 「…いえ」 雪乃の頭を優しく撫でながら謝ると、雪乃はまた気まずそうな表情を浮かべ口を開いた。 「…さっきの女性って」 「えっ?」 「なんでもないです…」 へへっと誤魔化すような笑顔を向け、雪乃は部屋へと戻って行った。 ごめん、雪乃…。 雪乃のこと傷付けるって分かってても、今の俺は玲奈に心を掻き乱されてる―…