俺が恋したお嬢様




「送ってくれなくても大丈夫なのに」


「気にするな」


助手席に玲奈を乗せ車を発進させる。



「…さっきはごめんね。急に泣いちゃって」


フフッと恥ずかしそうに微笑み謝る。


目はまだ赤い。



「俺も、ごめん…」


"会いたかった"なんて動揺させるようなことを言ってしまった。