「翔くん、何かありましたか?」 「…えっ?」 「最近、様子が変です」 机に肘をついて考え事をしていると、雪乃が横から心配そうに声を掛けてきた。 「…なんでもないよ」 クスッと笑って雪乃の頭を優しく撫でた。 「…本当ですか?」 「あぁ」 そう言うと雪乃は心配そうな表情を残しつつも、「おやすみなさい」と言って、部屋へと戻って行った。 雪乃に心配されるとかダメだよなー…。 そう思いながら俺は机に突っ伏した。