「何ですか?」 「…クリスマスプレゼント。当てたらあげる」 雪乃は悩みながらどっちにしようか、俺の手を交互に真剣に見ている。 「……じゃあ、こっちにします」 右手を指差し、俺を見上げる雪乃。 「こっちで本当にいい?」 「…はい」 不安そうに答える雪乃に、ゆっくり掌を開けた。 「……これ」 目をパチクリと開き、驚いた様子で俺を見つめる。