「だーかーらー、待ってってばぁ!」 ――ぎゅうっ 後ろから抱き締められるのも、もう慣れた。 「ハイハイわかったから、一緒帰ろ。」 まとわりついてくるそれを 引き剥がしながら言う。 そんなこんなで歩いていると、寂れた公園にさしかかった。 「うわぁ。この公園、すっげえ懐かしい!」 隣からそんな言葉が聞こえたから、 「ちょっと寄ってこっか。」 って言った。