「出たっ!夫婦漫才!」

シホ笑いすぎだし!


夫婦漫才じゃないし!


ってか、
「オマエは赤くなってデレデレすなっ!」

中津ハルトに
我ながら上出来のツッコミを入れる。



「だって、夫婦って....へへ」

ほんと、なんなのコイツ。



シホもシホで
さらにツボに入ったみたいでゲラゲラ笑ってる。



そこに救世主アキラ君
がやってきて、
「帰ろー。」


アタシはいつも、
シホとアキラ君と一緒に帰宅するんだけど、

「今日からは中津ハルトも、一緒で。いいよね?」

って言ってみた。

そしたら皆、
「「おっけい!」」
だって。


何でアタシが
中津ハルトも誘ったかって?


実を言うと
アタシ、お二人さんの邪魔になってると思うんだよね。
今まで
アキラ君、シホ、アタシ
で横に並んで帰ってたのが、

そこに中津ハルトを入れることによって、

必然的に

アキラ君とシホ

アタシと中津ハルト

に分かれるはずじゃん?
これで邪魔せずに済むってわけ。


アタシったら頭いいかも〜♪
ふふふ♪







――…

なんて思ったアタシがバカでしたよ。ハイ。