その日の夜、久々に優斗へと電話をかけた。ワンコール鳴らすか鳴らさないかくらいで優斗はすぐに出た。
「蓮…?」
眠たそうな声を出されて思わず笑ってしまう。さっきまで寝てたのかな。
「優斗、俺…」
楽しかった。今まで優斗と歌えて本当に。
「ごめんな」
「え?」
俺が何かをいう前に優斗がその先の言葉を阻んだ。
「恵美と別れた。…本当はさ、ずっと恵美の想いにもお前の想いにも気付いてた。でも、俺深亜の事失いたくなかった」
知ってたよ。お前が誰よりも深亜を愛してた事も。誰よりも優しい事くらい。
「…でも、俺今日お前が何で電話してきたかすぐに分かった」
震えた声で必死に優斗の答えを待った。
「ずっと俺と歌っててよ。お前が居ないとやっぱり駄目だ…。本当にごめん」
「………」
多分。優斗も知ってたんだろうな。俺と同じ様に全てを失って来たから。
「蓮…?」
眠たそうな声を出されて思わず笑ってしまう。さっきまで寝てたのかな。
「優斗、俺…」
楽しかった。今まで優斗と歌えて本当に。
「ごめんな」
「え?」
俺が何かをいう前に優斗がその先の言葉を阻んだ。
「恵美と別れた。…本当はさ、ずっと恵美の想いにもお前の想いにも気付いてた。でも、俺深亜の事失いたくなかった」
知ってたよ。お前が誰よりも深亜を愛してた事も。誰よりも優しい事くらい。
「…でも、俺今日お前が何で電話してきたかすぐに分かった」
震えた声で必死に優斗の答えを待った。
「ずっと俺と歌っててよ。お前が居ないとやっぱり駄目だ…。本当にごめん」
「………」
多分。優斗も知ってたんだろうな。俺と同じ様に全てを失って来たから。


