「ほらー!そこ休むなーーー!!」

体育教師・江藤のどなる声がグラウンドに響く。

今は体育でサッカー中。
男子と合同だ。

私たちの試合は終わったから、沙里と2人で花壇の淵に座り沙里の彼氏の俊くんを見ていた。

「あっ俊点とった!!」

沙里は、きゃーきゃーと叫ぶのではなく、
1つ1つ自分のことのように小さく喜ぶ。

それが沙里なのだ。

「おー、俊君運動神経いいねぇ。」


「でしょでしょ! やっぱ俊はいつみても爽やかっ」

沙里は満足そうに語った。

「ハイ交代~!次のチーム!」

男子チームがすべての試合が終わったため、また女子の試合だ。

「あっ沙里。次の試合わたしたち!」

「あー・・・そうだねっんじゃ行きますか。」

そういって歩き出すと、頭に強い衝撃。


私はその場に倒れこんだ。