「美優??一緒に帰らなくっていいの・・・?」

心配そうな目で亜樹は問う

「うん、いいの!重いって思われたくないし」



本当は良い訳ないよ、ずっと、胸は痛いままだ

それでも、笑ってないと壊れちゃうから



そんな私の目を亜樹はしっかりと見て言った

「嘘吐かなくていいよ、美優・・・美優らしくないよ?」

「そんな事ないよ?!普通だよ!!普通・・・」

きっと、引き攣った笑顔なんだろう

自分でもわかるくらいに歪んだ笑顔

「・・・わかった、ならいいよ・・・」

亜樹は少し悲しそうな顔をして

それでも納得してくれた

「ごめんね?」

それが申し訳なくて謝る

「謝るようなことした?」

「え・・・?」

「嘘、ちゃんと頼ってね」

ごめんね、亜樹

少し曇らせた笑顔で亜樹は笑う



「ありがう亜樹」

 
本当に、