あの告白をしてOKをもらって・・・

其処からは、苦悩の毎日だった

『俺はお前のこと好きじゃない』

そんな事、わかってたはずなんだけど、な

「なんで・・・かな?・・・辛いや」

誰も聞こえないような小さな声

いや、自分で言ったのかもわかんないくらいの声だった

泣きそうになるのを抑えるのは、もう日課


黒瀬くんは私と一緒に帰ってくれた事はない

いつも、私は1人なんだ・・・

あの時どうして、肩書きでもいいって思えたんだろう?

そんな綺麗事、通じるわけないのに

自分が情けなくて仕方がない

何も出来ない自分が。

『一緒に帰ろう?』そう言えたら良いのに

断られる事が怖い

私は逃げているだけの、臆病者なんだ・・・



帰っていく黒瀬君の後姿を見ているだけ

ただ、それだけ





心の中なら幾らでも言える、

『黒瀬くん一緒に帰ろう?』



黒瀬くん、傍に居たい、よ・・・