ガラッと扉を開けると図書室は静か、

「人1人居ないんじゃ・・・あ・・・」

い、居た

黒瀬幸人君だ・・・

1人で静かに窓の外を眺めていた

夕日に照らせれた彼はどこか切なげに見えて

そして、少し寂しそうにも見えた・・・

その姿を見ていると、何故か心が苦しくなった



「あ、の・・・く、黒瀬くん?」

「ん・・・?」

震える声で名前を呼ぶと答えてくれた

って、あれ?!

なっ、なんで喋りかけたんだろ!?

自分でも分からなくて口にした言葉は

「えっと、その・・・す、好きですっ!!!」

「え・・・?」

わ、私なんて、言ったの?! 

自分で言った言葉を理解し、ただ、驚いた

黒瀬君もビックリしたような顔をしてたけど

ふっと、口角を上げてこう言った