「美優・・・」

黒瀬くんは私を力強く抱きしめた

少し、痛いくらいで、でも、心地よかった

「黒瀬くん・・・少し、苦しい・・・よ?」

「あのさ・・・勘違いしてるみたいだけど・・・それたぶん姉ちゃん・・・」

「へ・・・?」

う、嘘・・・お姉さん?

か、勘違いすぎる・・・

「ごっ、ごめんなさい・・・!」

「いや、俺が元々は悪いんだ・・・いつも美優を不安にさせていたから、美優をここまで苦しめたんだ・・・本当にごめんな」

「黒瀬くん・・・」

不思議と、今までの不安が消えていく様な感じだった

代わり不安とは別のものが心の中を埋め尽くした

・・・・これが、きっと、幸せだ

「美優・・・?」

「何・・・っ!!!?」

最後まで言う前にちゅーをされた

「なっ・・・」

私は真っ赤になる

「美優、一回しか言わないから・・・聴いて?」

そう言うと、耳元で最高の言葉を囁いた

 
「大好きだよ、美優、ずっと」