その数分後

黒瀬くんからメールが来た

いいよ、って言うメールが

夜なのに、ありがと・・・

黒瀬くんは黒月公園で、待ってるらしい

「公園、行くか!」

決心をつけて私は家を出る


「いってきますっ、」

1人夜道を歩く


頬を掠める風

行きたくない

行かなきゃ

矛盾が頭を駆け巡った

でも、この物語は

もう、終わる時なんだ


「着いた・・・」



桜の木に凭れ掛かる1人の男の子

私が・・・

私が見間違うはずも無かった

「黒瀬くん・・・」