「はぁっ・・・」

無我夢中で走った私

一体どれくらい走ったんだろう?


 
「私って、やっぱり遊ばれてる・・・だけ?」

ぽつぽつと独り言。

「や・・・、わかってた、はず・・・なのにっ、な?」

おかしいや、

涙がどんどん溢れてくる




「っ・・・」

私たちは、世間じゃ付き合ってない

だから、ああなったって仕方が無いんだ

でもあんな風に笑ってる黒瀬くんははじめて見た


私が遊びなら・・・?

私じゃなくてあの人が本命なら・・・?


馬鹿みたいな考えがぐるぐると駆け巡る  




「でも、もしそうなら・・・」









いやだよ、黒瀬くん・・・