「ど、どういうっ・・・?」

すると、黒瀬くんは真っ直ぐに私を見て

「好きだよ」

そう言ってくれた

「ほ、本当に・・・?」

信じて、いいの・・・?

「本当」

嘘じゃないの?

「じゃ、じゃあ好きじゃないって言ったのは・・・?」

「俺、不器用だし、なんて言ったらいいかわからなくて、つい口走ってた」

少しばつが悪そうに目を逸らす黒瀬くん

それ、って・・・?

「告白した時からわ、私の事好きで居てくれたの?」

思わず、涙が溢れる

何で、泣いてるんだろ?

「あぁ、情けねぇかな?・・・思ってもいない事ばっか、言葉にして、さ・・・ごめん、美優」

そっと、私の涙を拭ってくれる

けれど、その優しさに私はまた泣いた

普通なら、酷い!!とか、言うのかな?

でも、でもね?

私は、私は、そんな言葉よりも


「ありがとうっ・・・!!」

「え・・・?」

「私の事、好きって言ってくれて・・・私も、黒瀬くんが大好きです・・・!!」

恥ずかしかった、

けれど、私は黒瀬くんをしっかり見て言った

恥ずかしい気持ちよりも君に、君に

大好きって気持ちを伝えたかった


すると、黒瀬くんは細く笑い

「俺も、大好き」

そう言った

「っ・・・!!」

思わず言葉が出なかった

嬉しくてまた、涙腺が緩んだ