やだ、

やだよ・・・?

黒瀬くん・・・藤間さんと付き合っちゃう、のかな??

からんっと、足元にあった缶を蹴ってしまう

「あっ・・・!!」

「誰か、居るの?」

「っ・・・!!!」

目が合う、しまった・・・

「一之瀬?」

「!!!?ご、ごめんなさいっ!!たまたま、通りかかって!!」

これじゃあ、言い訳だ

「ごめっ、なさい!!」

パニックを起こした私

何をしたらいいのかすらわからず

ただ、黒瀬くんが何処かに消えてしまう様な気がして

涙が溢れ、零れ出した

「一之瀬?!」

「ごめんなさい!!」

私は逃げた、

こんな表情見られたくなかった

こんな情けない姿見せたくない




「一之っ・・・美優!!!待てよ?!」

後ろから黒瀬くんの声が聞こえる

けど、私は足を止めなかった