いくつかの駅を過ぎて窓の外をボーと眺めいていたあたし。
そんな時突然大輝と秋斗がドアの外を見てある人物の名前を呼んだ。
「あ、徹也!」
「おお、徹也」
うげっ!?
思わず声に出してしまいそうな言葉を飲み込んだ。
「あ…」
何故か桜花ちゃんも複雑な声をだした。
そう、徹也というのはあたしの元彼。
河内徹也(カワチテツヤ)
昨日別れたばかりだってのになんで来るの…空しいだけじゃん。
「だ、誰が徹ちゃん呼んだの…?」
聞いたのは桜花ちゃん。
なんか焦ってない?
徹也と秋斗は同時に大輝を指差した。
…何考えてやがる。こいつ…
つか、何故に桜花ちゃんが焦ってんだ?
桜花ちゃん徹也のこと好きじゃん。
あ、もちろん好きってゆーのは恋愛感情じゃなくてね?

