嘘と悪魔の愛【実話】




ああ、そっか。



桜花ちゃんは徹也とあたしが顔を合わせないように逃げてくれてるんだ。






その後もたっくさん止まったり、逃げたりの繰り返し。



でも桜花ちゃんには目的があるらしい。




「あたしペンのインクが切れたから欲しいんだ」



ペンっていうのはコピックっていう物でマンガの色付けをアナログでやる場合に使う取っても便利なペン。



何が便利っていうと、あたしも使ったことないからよく知らないんだけど、例えば赤だったらいろんなタイプの赤があるらしい。
薄かったり、濃かったり、血みたいな色だったり。


で、影とか光とかを表現できるんだ。

でも高いからあたしには手を出せないな。



もったいないもん。

それにコピックって後ろに色の後が付いちゃって(汗)





それにあたしは色を塗ることなんてめったにないしね。



でも、問題はどうやってコピックの場所までいくか。




このまま逃げっぱなしだと、コピックをゆっくり見ている暇はないだろうし…




んー。困ったなぁ。でも桜花ちゃんのためだ!!少しくらい大丈夫!!




と、そんな決意を固めるあたしとコピックを買いたくてしょうがない桜花ちゃんの前に秋斗が現れた。



ちょっと若干びびったわぁ。



徹也いんのかと思ったし。