嘘と悪魔の愛【実話】





店内へ入ると桜花ちゃんはマンガコーナーに入っていった。


あ、マンガっていっても同人誌っていうやつのコーナーなんだけどね?





「あ、冬コミのやつか。いいのあるかなぁ」


あたしも興味津々に同人誌をひとつずつ見ていった。




「いいのないなぁ」


「ねぇ」



なんていう会話ともいえない言葉を交わすと桜花ちゃんが何故か一定の方向を見て固まった。


「どうし――――」


どうしたの?と聞く前に背中を押されて場所を移動させられた。




ど、どうしたんだ?一体…?




今度止まったのは好きなアニメのグッズコーナー。







「あ、可愛い」



「あ、ホント。買う?」


「んー…止めとく。必要かどうかわかんないし(汗)」




なんて会話を交わしてたらまた背中を押されて場所移動。

「今度はあっち行こう」と呟いている桜花ちゃん。



後ろをそっと覗くと男子軍が居た。



もちろんその仲には徹也もいる。