平助が不安な顔していたけど 「大丈夫だよ平助……… じゃ話す。 私は150年後の未来から来たんだよ。 ちょっと昔の話をすると 今から16年前、私達は藤堂家の長女、長男として双子で生まれた。 そして、平助は剣道場を継ぎ 私は弓道場を継ぐことになった ――私達は実の親でさえ見分けがつかないぐらいそっくりだったんだ。 だから時々摺りかわって 私が剣道、平助が弓道と交換しながら練習をしていた。