後ろの迫田くん

入場門付近になると、


「頑張ってね。」


満面の笑みで言われた。



邪魔だろうからと言って、


「これ預かっててあげるね。」


メロンパンが入ったコンビニ袋を持って、山口は自分の応援席に戻って行った。



カムバーーーック!!メロンパン!



虚しく山口の背中が遠ざかって行くだけ。


「・・・チッ。」


たじろーの癖が移ったぜ。






1グループ6名、全学年混合でスタートする。

一緒にスタートしたメンバーは、合図がなると颯爽と駆けて行った。


出始めからビリのあたし。

だけど、最後の障害物で他のメンバーに並んだ。


一見あんパンに見えるが、実はクリームパンらしい。

パッケージにそう書いてあるから。



あたしはクリームパンに勢いよく飛び付き、最後の難関、借り物が書かれた紙が入った箱に1番に手を入れた。


4つ折りになってる紙を開き、書いてあるものを確認すると、2年4組、自分の応援席に向かった。