「これに書くんですか?」

ファイルに挟まっている紙を見ながら聞いてみた。
俊也先輩も隣に来て書き方を教えてくれている。

隣を見るとすぐ近くに俊也先輩の顔があった。

(結構綺麗な顔立ち。雰囲気も優しそうだし。ていうか顔近すぎ!)

そんなことを考えていると、俊也先輩の声がした。

「麗美ちゃん?大丈夫?」

「あ、はい・・・。」

(こんなんじゃ緊張して字も書けないよ。)

なんとか貸出用の紙にいろいろ記入することができた。

「今日はありがとうございました。」

「いいよ。また来て。俺は月、火、水っているから。」

そして私は支援センターを後にした。