Love Taste


「麗美ちゃんで名前合ってるよね?」

いきなりの質問に少し戸惑いながらも、
「はい、俊也先輩ですよね?」

私も一応聞き返した。

「うん。麗美ちゃんは洋書読むの初めて?」

「はい。何かお勧めの本とかありますか?」

私がそう聞くと俊也先輩は洋書が置いてある本棚へ行った。

私も着いていく。

「これなんかどうかな?」

俊也先輩が見せてくれた本はクマの絵本で、癒される感じの本。

「可愛い!絵も可愛いですね。」

「だろ?癒される感じの絵だし、借りてく人も結構いるから人気だと思うんだけど。」

「このシリーズの本何冊か借りられますか?」

(勧められた本だし、読んでみようかな。)

そう思っていたら、俊也先輩が貸出用のファイルを持ってきた。