そんな甘いチョコレートは食べられない




なんとなく気まずくなって静寂が辺りを包む


それはいつものような心地好いものではなくて


でもそれは破ったのは先輩だった




「ねぇ」


「はい…」


「くれないの?」


「えっ…何をですか?」


「だから…チョコ」




ドクンっと心臓が大きく跳ねて


それから小刻みに鳴り出した



「だって……紫音先輩が…」


「……紫音?」


あっ、呼び捨てなんだ…
やっぱり2人は付き合って

「あいつイトコなんだ」


………。

「はっ!?」


「だからイトコ」