「…先輩」 「ん?」 「わたしね、飛行機って大好きなんです」 「へぇ」 「大きくて、形もかっこよくて」 「うん」 「でも一番好きなところは、空を飛ぶところ」 「……」 「勢いよく上昇していって ――力強く飛んで それでいて――…自由」 「とってもかっこよくないですか?」 「そうだな」 憧れにも近い感情 だから飛行機みたいな先輩に恋をした