心なしかいつもより重い扉を開けて屋上に出る
そこにはいつもと同じ先輩がいて
いつものように空を見上げている
「せーんーぱいっ」
落ち込んでいてもやっぱり先輩を見ていると声をかけてしまうのがわたしの性
「あぁ…あんたか」
なんて聞いたことのあるような台詞で返事をする先輩
そんな先輩でもきゅんっとしてしまうのは恋する乙女としては仕方のないことなんです
「こんにちは。また空見てたんですか?」
「うん。…でも今日は飛行機雲つき」
そう言う先輩の顔は少し嬉しそうで
わたしも先輩の隣で空を見上げる
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