男は脅しのつもりで刀を構えた しかし、しずくは死ぬのは恐くはなかった 恐かったのはこの桜がなくなること 今まで誰とも心を開くことなく生きてきたしずくにとっては、この桜は自分の痛みや隠してた悲しみを分かち合える唯一の存在だった (この桜が切られるならいっそ私もここで斬られたかった)