またしてもだ…
神様はすべてを見ていたのだろうか?
すがりつきたくなるようなこの偶然に私は微かな光を感じたのだ
金髪をベッドに寝かせ、ハクさんは治療に取り掛かった
私は部屋の外に出され、ただひたすら命が助かるのを祈るしかなかった
「どうか死なないで…」
それから何時間経過しただろう
ようやくハクさんは部屋を出てきた
顔は少し曇っていて俯いていた
助からなかったのか?
ハクさんの口が開くまでのこの数秒間がとても長く、私は死神に命をつかまれたように生きた心地がしなかった
「…なんとか命はつなぎ止めました。しかし、あまりに傷が深く何らかの後遺症が残る可能性があるかもしれません…」
