目が合って一秒も経つ間もなくすぐ黒縁メガネは私に向かって発砲した 咄嗟に上体を逸らしだが銃弾は左肩を貫いた しかし、私は痛みに怯むことなく斬りかかる。刀を扱うのは久しぶりだった…けれど勝機はある… 黒縁メガネはなおも銃を正確に発砲する。わざと心臓や頭を狙わず致命傷にならない個所を撃ってきたのは、蜘が蝶々を罠にかけ弄ぶように私をじわじわなぶり殺したかったのだろう。