生の呪縛…私は今まで死なない体のことを呪いなどとは考えたこともなかった。
私は平太とまた幸せになるために希望を持って生きてきた。その力は私にとっては勇気みたいなものだった
五右衛門は突然泣き出した
「平太を殺した時、俺は死ぬことで楽になろうと考えてただけだったかもしれません…罪を償いたいからと言って、あの時しずくさんに殺してくれと頼みましたが、今思えばただの甘えだったんです」
「あれから、死ぬに死ねずだらだらと生きてしまい今に至ります…まさか平成の世でまた会えるとは思いませんでした。俺を殺してくれませんか?」
