なんで彼は私の名前を知っている?心臓の鼓動が耳まで響いた。
「あなた、誰?…何者?」
…
「…五右衛門…です」
ジャックは確かにそう呟いた
そんなことはありえるはずがない、彼は死んだはず…頭の中はパニックに陥った。この言葉を私は理解ができなかった
ジャックは語りだした
「しずくさんと同じです…俺も400年間生きてきたんです。平太の無念を背負いながら、あなたに殺されるために…桜の木が俺にかけた呪いなんだと思います。俺を殺せるのは、きっとしずくさんしかいないんです…」
彼の言葉は私に重くのしかかった。桜の木(シェラ)は五右衛門にも寿命を分け与えていたのだったのだろうか?桜の木は五右衛門を憎んで呪い?をかけたのか…?いまいち状況が把握できなかった
