「ねぇ、神様…逢わせてよ、平太に」 つぶやく願い事は誰の耳にも届かず、風の中に紛れて消えていった… そして私は階段を降り、事務所に戻った ジャックはいない… オタク特有の体臭が部屋から感じられないということは、帰ってからけっこう時間は経つなと私は勝手に解釈した。