やがて祈りは終わり、ハクは俺に気がついた まず一礼をした 「こんにちは、傷の方はよくなりましたか?突然いなくなったんで心配しましたよ」 ハクはまず俺のケガを気遣ってくれた、その顔は一瞬神様のように思えた。神の顔など知らないが… 「おかげさまでなんとか生き長らえることができた。本当にありがとう。でも一番心配してるのはしずくのことなんじゃないのか?」 俺は唐突に話を切り出した。 まわりくどいのは嫌いなんだ。