次の日、腹のケガの痛みも引き、俺たちは為男の眠る場所に向かった 太陽がどんなに輝いていても俺たちの心は暗かった もともとそんなに明るい人種ではない 車の中は無言だ…外の景色や行き交う人々、何気ないいつもの光景がなぜだか心を震わせる 娘が死んだ時も感じたこの感覚 八つ当たりしたくなる衝動 愚かなのは十分分かっているのに…人の感情は不思議なものだ 後ろにいる二人も今同じような気持ちなのだろう