しかし下を向き直ししずくは家への道をそそくさと歩いて行った 男はしずくを見て、(あれ?昨日の女…あいつここで働いてたのか) 店主、男はふいに尋ねた 男と店主は談笑こそしていたが顔見知り程度の仲だった 「あの女はどんな奴なんだ?丘の上に咲く桜を殿の命令で切ろうとしたら、刀を構えた俺に臆することなく立ちはだかったんだ…」 「気迫に負けて昨日は引き下がってしまったんだが…」