「亜由菜、おそい!どこ行ってたの?」

遅かったみたい。

「ごめんね?話すから!」

帰り道、あたしはさっきのことを話した。

「よかったね…よかったじゃん!亜由菜、おめでとう!」

そういって抱き着いてきた。

「うん!ありがとう!」

「はぁ、とうとう亜由菜に彼氏ねぇ。しかも、モテモテの上村ねぇ。あたしもさがさなきゃ。」

可愛い美咲はすぐに見つかるよ。
そう思いながら背中をさすった。

「なによ、亜由菜!あたしに同情?」

泣く真似をしながらあたしを見た。

「そうかもねっ」