「人出が足りないというのなら…。私が地球へ行きますわ!!」

「なに!?」

「ここで何もしないでいるくらいなら、私が行きます!!私だって戦えます!!」

「しかし、危険過ぎる!!」

「…お父様。私は、この国の人々が苦しむ姿を沢山見てきました。地球人には同じ思いをしてほしくないのです…。
確かに、私は兵士達のように強くはありません。それでも、私にだってできることはあると思うんです。
お父様、どうか私を地球に行かせてください!!」


「ふむ…。わかった、お前に任せよう。だが、くれぐれも気を付けるのだぞ?」


王はセリニの言葉に負け、ひとつため息を吐き答えた。


「はい!!ありがとうございます、お父様!!」


セリニは深々と頭を下げ、謁見室をあとにした。