「俺が死のうが 死なないが勝手だろ」 「勝手だけど 好奇心は抑えられないから」 「お前の好奇心なんか知るか」 「だから私も 勝手にさせてもらう」 テーブルには昨日あった 果物は片されていた。 もちろんナイフも。 その代わり マンガが置いてある。 「妄想楽しい?」 「うっせぇな」 「ねぇ海行こうよ」 「はぁ?」 やっとマンガから 顔を上げた。 「行こうよ」 彼はむぐぅっと 黙り込む。 「どうせ死ぬんだったら」 派手に楽しもうぜ。