天国に戻りなぜか
私の部屋でウメコと
サラさんと私で
女子会が開かれた。
「彼氏ですかぁ。
私、出来たこと
ないですねぇ」
ミートソーススパゲティーを
食べながらサラさんは言う。
「え、サラ彼氏
つくった事ないの!?」
「はい。当時は仕事が
忙しくて彼氏なんて
つくってる暇ありません
でしたから。
あ、私、生きてた時は
看護師の仕事をしてました♪」
へぇ、すごい。
私はタコ焼きを
つまようじで食べながら
二人の話を聞いている。
「まっさかあんなに
“自分可愛い”って
自慢してたサラちゃんは
彼氏がいなかったとは…」
「自慢じゃないよ。
真実なんです♪
それに恋人は患者さん
全てですから♪
それでたまたまある患者さんが
上司の彼氏で、それを知らずに
看病してましたらこの通り♪」
上司に殺されたってことか。
「看病っつーか
なんか媚びたんじゃないの?」
ウメコがつまんなそうな顔で
ステーキにかぶりつく。



