彼女はいつもの席に座り 俺はいつもより一個左に座った。 隣に座る彼女は何も言わずに参考書を広げた。 「お前って頭悪いの?」 「そんなことはないと思う。 試験日に休んだの」 「へぇ、風邪かなんかで?」 「行きたくなかったの」 その言い方は駄々をこねる少女のよう。 「気楽なもんだ」 俺は鼻で笑った。