今を逃したらもぅ他にはないと思った。 彼女を追いかける。 人ごみの中、彼女一人は颯爽と歩く。 軽やかな身のこなしはまるで人が退く様。 俺は駆け足になりながら、 彼女の包帯が巻かれてない腕を掴んだ。 「……。」 彼女の足が止まり、チラリと俺を見た。 「何?」 「いや、あの…っ」 慌てて腕を離す俺。 何も考えずに追いかけてしまった。 「なんか用?」 冷めた声。するどい目つき。 なんだか罪悪感を覚える。