4つの紋章

「なにそれ!!すっごい面白そう!!丁度、夏休みの思い出作りに悩んでたことだし、これでいいじゃん!!チラシにも書いてあるし!!」

「いやいや、書いてあるからって簡単に決めるなよ!!第一、遠出は無理だってさっき話しただろ!?友莉香も反対だよな!?」

「そうねぇ。梨沙ちゃん、とりあえず資料請求だけしてみる?」

「うん!!」

「友莉香!?」


お前は反対してくれると思ってたのに…。

すっかり、皆乗り気になってしまった。

こうなったらもう止められない…。


「じゃあ、私が代表者になるから、資料が届いたら教えるね!!」

「頼んだよ!!」


私を置いて、どんどん話が進んでいく…。

結局、梨紗が代表者になり、資料が届くまで待つという事で、話がまとまったらしい。

その日は私以外の3人が、満足した顔をして帰っていった。


皆、なんでそんな乗り気なんだ…。


どう考えても、怪し過ぎるでしょ!!

はぁ、どうなっても知らないからな…。